この写真は2016年の8月12日に撮影したペルセウス流星群の流星です。
星の撮影が好きで、それも流星を捉えるのが趣味?みたいなところがあって、「なんとか流星群」が来るとソワソワします。
今年のペルセウス流星群は当たり年だったみたいで(流星群はその時によってすごくたくさん流れたりする時があります・・)沢山の流星を見ることができました!
ご自由にシェアしてもらって構いませんので、お友達に見せてあげてくださいね!
誰でもできる星の撮影
こんな写真、撮るの難しいんでしょ?って思われるかもしれませんが、星の撮影は驚くほど簡単にできます。
お手持ちのカメラが最近買った物だとか、一眼レフだったら大体撮影できると思います。
ちょっと今日は趣向を変えて、そんな撮影に関するTipsを書きたいと思います。
用意するもの
・カメラ
・三脚
・レリーズ(あればより良い)
基本的にはこの3 つがあれば星の撮影ができます。レリーズはなくても大丈夫。あればより良いという感じです。
掘り下げれば様々な道具がいるのですが、最低限、カメラ、三脚、この2つがあればOKです。
カメラのレンズはキットレンズ(カメラ本体にレンズがセットで売られているもの)で大丈夫です。
標準ズームと呼ばれるレンズがついていれば、大丈夫です。
例えばキャノンの場合、僕の友人の奥さんが買ったカメラ、EOS Kiss X7という機種。
このカメラのキットレンズに「18−55mm」というレンズが付いていると思います。
このレンズでOKです。
三脚は本格的な撮影をするのであれば、どっしりとしたねじれに強くて、軽い、良い物が適しているのですが、ここでは流星群が来るたびに撮影する、そんな「たまーに」という方向けに書いているので、安価なものでも大丈夫です。「カメラが動かない」こと。これが最重要。
撮影の方法について
・カメラの設置
さて、撮影の方法ですが、まず、三脚にカメラを取り付け、星空に向けます。
最初は、ファインダーを覗いても目が慣れていないうちはわからないと思いますが、近くにある林などを画角に入れてみると見やすいと思います。
とはいえ、はじめはまず「写るんだ」ということを確認するためもあるので、適当にレンズを星空に向けるだけでOKです。
カメラの取付ですが、ハンドルが付いているものについては、空に向けると、この棒が邪魔になるので、通常とは逆向けにカメラを取り付けます。
・カメラの設定
カメラのモードは「マニュアル」にします。「M」とか書かれているやつですね。
そして、普段はオートフォーカスでピントを合わせていると思いますので、これをマニュアルフォーカスにします。
また普段使用している手ブレ防止機能などもOFFにします。
そしてなるべく撮影する範囲を広くするために、先出のレンズでしたら広角側(18mm)の方を使用します。
・ピント合わせ
星の撮影ではピント合わせをマニュアルで行います。
さあ、ピント合わせをしましょう!と言われて、ピントなんてあるの?と思われるかもしれませんが、あるんです(笑)
本来であれば、カメラのライブビューという液晶画面に星を拡大して表示し、ピントを合わせたりするのですが、
レンズのフォーカスリング(これを回すとピントが合ったりするもの)に「∞」という表示があると思います。
まずはここに合わせます。
・感度とシャッタースピードと絞り値
「ISO」という言葉を聞いたことがある方は話が早いです。
これは感度を表す単位なのですが、この感度が上がるほど、星のような暗いものを写すことができます。
暗い空を写すので、通常使用しないような感度で撮影します。
まず、ISOを1600〜3200くらいに設定します。
また、レンズの絞りは開放(f値が一番小さい数字になるように)で設定します。
そして、シャッタースピードを10秒〜15秒くらいで撮影してみましょう。
ここで、撮影するときにレリーズがあれば良いのですが、ないという方は、セルフタイマーを使用して撮影すると良いです。
シャッターを押す瞬間にブレる可能性があるからです。
何らかのものが写っているはずです。
暗くて写っていない場合は、シャッタースピードを先ほどの秒数より上げて撮影してみます。
また明るすぎる場合はシャッタースピードを下げて撮影します。
その辺りは現地の状況、周りの明るさ等によっても変わるので、現場合わせで行きましょう。
かな〜り簡単に書きましたが、こんな感じで星の撮影ができます。
最近のカメラは性能が良いので、本当に結構、簡単にできます。
撮影するより大事なものと注意すること
・天気について
いざ星を撮ろう!と思って天気予報を見ます。
予報では晴れ!だけど、現地について見ると曇って見えなかった・・・そんなことしょっちゅうあります(笑)
なるべくそんなことを避けるため天気についてはGPV気象予報というここ、数時間先の雲の様子を見ることで大体の判断をしています。
→GPV気象予報
お出かけなんかの時の天気の予報にも使えるので、見てみてくださいね。
・見る場所について
星を撮影するにあたり、星以外の光は全て邪魔になります。
月明かり・車のヘッドライト・街の光・・などなど。
月の灯は仕方ないのですが、なるべく街の明かりが届かないところ、というと山の中にだいたいなるのですが、そのようなところに行くのが良いです。
・結構寒いかもしれません
前述の見るところですが、山の、それも標高が高いところに行くと、結構、寒い時があります。
今回のペルセウス流星群は福島県で撮影したのですが、平地での気温が22度でした。
標高が100mあがると約0.5〜0.6度気温が下がりますので、標高900mくらいのところに行けば、平地に比べ、気温は5〜6度下がるというわけです。
なので、夏でも羽織るものを用意していきましょう。
・レンズが曇る時があります
撮影中、レンズが曇って何も映らなくなる場合があります。
これはレンズの温度と外気温に差ができ、レンズが結露するためなのですが、これを防止するためにはレンズヒーターという電熱線を使用したものを
レンズに巻き、結露を防ぐなどの対策が必要な場合があります。
また、高湿度な場所においても曇る場合があります。
大切なのは撮影より過ごす時間
もちろん、綺麗な星の写真を撮るに越したことはありませんが、この贅沢な時間、瞬間を楽しむのが一番です。
星の光は、その星が地球に届くために、時間がかかっています。
例えば、地球から北極星までは光の速さで433年位かかると言われています。
つまりは、今見えている北極星は433年前に光ったものを見ていることになると言ったりします。
そんな時間を目で見ていることに何とも言えないロマンを感じたりするのですよね〜。
また、宇宙のことを考えたりすると、自分の小さな悩みなど一瞬にして吹き飛んだりする時があります(笑)
大きな流星が流れた時、周りの人達から上がる「おおおお〜」という声を聞くのも面白いですよ。
そんな時間を過ごす時間が大切だなぁと感じたりします。
これから秋〜冬に向けて流星群がたくさんやってきます。
→流星群リスト
撮影する、しないにかかわらず、お子様と星を眺めてみるのも、良い思い出になると思いますから、ぜひ!
撮影後には美しい朝焼けを見ることができました!
また撮影に行きましたらお見せしますね。
見ていただいてありがとうございました!]]>